チアゴサンタナ選手が2022シーズンのJ1リーグ得点王となりました。
得点を量産していた上田絢世選手が移籍でいなくなったなどの要因もありますが、
チアゴサンタナ選手自身もケガで10試合程度出遅れた点を考えると堂々の受賞と思います。
そしてベストイレブンも受賞!
得点王はゴール数だけで決まるのでチーム状況は関係ないですが、
ベストイレブンに選ばれるとは思いませんでした。
ベストイレブンの他のメンバーは横浜Fマリノス、川崎フロンターレと優勝争いをした2チームで占められてます。
いかに低迷するチームの中でも活躍してくれたが分かります。
チアゴサンタナ選手の印象は重戦車。
強い、そして重い。
ディフェンダーが寄せてもビクともしなポストプレー、相手をなぎ倒すような進んでいくようなドリブル。
ポルトガルにいたころの動画をみるとゴール前のフィニッシャーという印象でしたが、
エスパルスに来てロティーナ監督の下では頑丈で重い体を生かしたポスト役をこなしてくれました。
平岡監督となった2022年シーズンはキャンプで負傷からの長期離脱。
これが痛かった。
そして同時期にFWのディサロ選手、加藤選手などもケガでいないという非常事態。
その後オセフン選手、北川選手が加入してむしろFW過剰状態になりましたが、
チアゴ選手の牙城は崩れませんでした。
ゼリカルド監督になると水を得た魚のように縦横無尽に駆け回り、
フィニッシャー、ポストだけでなく意外と止められないドリブルやパスなど気の利いたプレーをみせ
エスパルスの前線で君臨してくれました。
チアゴ選手は結果だけでなく人柄でも素晴らしいです。
まず真面目、ほとんど試合を休まない。
2021年シーズンはコロナの影響で渡航が制限される中、単身で素早く日本に来てくれました。
2022年シーズン当初は骨折での出遅れがありましたが、それ以外の試合ではずっと試合に出てくれていました。
また試合中もゴールを決めると手を振り上げて観客席を鼓舞する姿を見せてくれました。
そして最終戦終了後の涙。
全力を尽くしてチームを勝たせ、残留に導こうとしてくれていたと思います。
シーズン終了後にエスパルスのサッカースクールに他のブラジル人選手とともに顔を出してくれたようです。
強くて、真面目で、優しい助っ人、そして得点王。
近年の頼れる助っ人といえばドウグラス選手でしたが、
チアゴサンタナ選手も本当に頼れる、そして愛すべき選手です。
カルリーニョス選手も化け物クラスの助っ人と思いますので、
これだけ当たり外人がいてなぜ降格したのかなぁとグチが出てしまいます。
そして残念ですがこれだけの活躍をしたので来年はエスパルスにはいないかもなぁと思います。
決して、チアゴ選手が要らないといってわけではないですよ。
チアゴ選手いないと来年誰が点とるんだと問題がでてきますが、
チームには北川選手、オセフン選手、千葉選手など期待値の高いFWがいます。(加藤選手はケガ離脱が辛い)
むしろJ1得点王という金看板を得て一番高値で売れるチアゴ選手が、J2でプレーするのはもったいないかなぁとも思います。
来年のチーム編成に関しての報道はまだ一切出ていません。
もしかしたら来年もチアゴ選手はエスパルスに所属してくれるかもしれませんが、
本当に2022年J1リーグ得点王おめでとうございます、そしてチームへの貢献ありがとうございました。