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他の病気に隠れている
てんかんというとひきつけを起こした子供のイメージがあるかもしれませんが大人でもなります。
てんかんの発症は小児期に多く青年中年で減った後、高齢になるほど増えていきます。
しかしながらてんかんの診断はなかなか大変です。
教科書に載っているような急に手足を伸ばして硬くなり、全身が痙攣するという発作だと比較的わかりやすいですが、
てんかんには色んな発作の形があります。
- 短時間だけ反応が悪い
- ぼーっとしているようにみえる
- 手が急にピクッと動く
これらの症状がてんかん発作の場合があります。
しかし、こういう症状の相談があってもすぐにてんかんと診断することはできません。
例えば短時間だけ反応がおかしいだけの症状の原因としては
低血糖、脳梗塞、一過性の低血圧、など他の病気の可能性もあるからです。
またこういう病気になる人も年をとると増えるてくるのが厄介です。
最初は他の病気だと考えて治療を開始しても症状を繰り返すので
てんかんの薬を始めたら調子が良くなって診断できたなんてことも結構あります。
静岡県の幸運
また厳密に診断するためには脳波測定が必要になりますが、
てんかんは発作の病気なので1時間くらいの脳波検査ではてんかんの異常を見つけれないことがあります。
なのでてんかんの専門施設には長時間発作の様子と脳波を測定できる、ビデオ脳波という装置があります。
なので診断が難しいときはどうするか専門家に頼むことになります。
長野にいたときは東京や愛知県の病院へお願いしていました。
県をまたいで受診するのはなかなか大変です。コロナ禍だったらなおさらです。
静岡県には静岡てんかん・神経医療センターという専門医療機関があります。
同じ県に高いレベルの専門病院があるのは大変幸運です。
ありがたや、ありがたや。