片頭痛の注射

片頭痛の発作予防の注射薬は現在3製剤あります。

注射はそのCGRPの働きを抑えるように作らています。

CGRPというのはカルシトニン遺伝子関連ペプチドの略で、片頭痛の痛みの発生に関わっているとされます。

片頭痛患者の方ではCGRPの血液中の量が増えたり、CGRPを投与すると痛みが誘発されたりします。

注射薬の作用する場所にはCGRPを自体を抑える、CGRPが働く部分を抑えるタイプがあります。

投与方法は4週ごとの皮下注射、アジョビ®のみ1度に3筒分の注射で12週ごと投与ができます。

また注射は医院で実施しますが、エムガルディーは在宅自己注射が可能です。

注射名アジョビ皮下注エムガルディ皮下注アイモビーグ皮下注
一般名フレネズマブカルガネズマブエレヌマブ
薬品分類抗CGRP抗体製剤抗CGRP抗体製剤抗CGRP受容体抗体製剤
効能片頭痛予防片頭痛予防片頭痛予防
用法4週に1回皮下注
または12週に1回皮下注
初回240㎎皮下注
2回目から4週毎120㎎注射
4週に1回皮下注
注射の値段
(保険適応)(診察料別)
12400円(1本、4週毎 )
37200円(3本、12週毎)
13500円(1本、4週毎)27000円(2本、初回)12400円(4週毎)

そして、片頭痛の注射実施には条件があります。

片頭痛注射導入の条件

・片頭痛発作が月複数回ある、または慢性片頭痛と診断されている。

・最近3か月以上、1か月に平均4日以上の片頭痛がある。

・片頭痛予防薬が効果がない、副作用で使えないなどの理由で継続できない

上記の条件から考えると他のクリニックで片頭痛治療をされている方は早めに実施可能ですが

頭痛診療が初めての方は薬の治療を実施してからとなります。

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