血液サラサラは出血に注意
脳梗塞のように血栓(血の塊)が原因となる病気は血液をサラサラにする薬を使います。
血液サラサラにする薬は血液を固まりにくくするのが効果ですが、
その反面血が止まりづらくなる=出血しやすくなるなります。
効果が副作用になってしまうというわけです。
なので脳梗塞の治療のために必要な薬ですが、出血には気をつけないといけません。
特に心原性脳塞栓で飲む薬はサラサラ効果が高いため注意が必要です。
ワーファリンと新しい薬
心原性脳塞栓は心臓から血栓がとぶタイプで薬はワーファリンやイグザレルト、エリキュースでした。
これらの薬は昔からある薬と新しい薬に分けれます。
古くからある;ワーファリン
新しい:プラザキサ、イグザレルト、エリキュース、リクシアナ
ワーファリンは1962年に発売された昔からある薬です。
長らく心臓からの血栓がとぶタイプの内服薬はワーファリンだけでした。
昔からあって価格も安い、頼れる薬ワーファリン!
なのですが弱点もあります。
効果が出るまで数日かかる、
治療域にコントールしないと不十分な効果だったり効きすぎたりするので採血で効果判定する必要がある、
納豆が食べれない。
(納豆を食べるといけないサラサラの薬とはワーファリンのことです。
納豆が食べれないのも困りますが、医者としては効果が変動するのに手を焼きます。
出血で病院にきたらワーファリンが効きすぎていて、脳梗塞が再発したらワーファリンの効果が弱かったとかは医者なら1度は経験します。
そのためワーファリンは採血でPT-INRという数字をチェックします。
新しい薬、その名はDOAC
長らくワーファリンだけでしたが、2011年から新しい薬がたて続けにでます。
発売順にプラザキサ、リクシアナ、イグザレルト、エリキュースと4つの薬が増えました。
この薬たちはくくられます。
DOACはワーファリンと比べて効果はおとらず、出血は少ないか同じくらいという結果です。
個人的な印象ですがDOACを使えるようになってから出血が減ったなぁという印象があります。
DOACは腎機能や体重で用量をかえる必要があります。
なのでワーファリンのように毎回の効果判定はいりませんが、たまに腎機能を評価する必要があるのでやっぱり採血は必要です。
またワーファリンに比べて薬の値段は高いです。(新しい薬なので仕方ないといえば仕方ないかな)
自己判断はNG
ワーファリンもDOACも脳梗塞予防に大事な薬です。
自己判断でのんだりのまなかったりは論外です!
飲み忘れも極力やめてほしいです。
手術などの出血が事前に予想される場合は必ず医師と中止期間や代替法を検討してくださいね。